AG君VSちゅみ吉
前回、まさかの「マフィン型隠されちゃう事件」が起こって、本当にこんなこと
する人いるんだ!と驚いたちゅみ吉。
世の中の人はこういう時どうするんだろう。私は出来ればみんなと仲良くしたいと
思うタイプの人間だから、一方的に敵意を持たれることってあんまりない。
ましてや、こんな子供みたいな意地悪をされたこともない。てか、AG君にこんなこと
される覚えはない。カチン、ときたね。
AG君に何か言うのもバカバカしいので私はその日以降、より一層仕事を頑張るように
なり、結果オーナーやスクールの先生方からも信頼されるようになった。
半年ほど過ぎたころには私は一スタッフからマネージャーに昇格したのだった。
AG君はというと、ストレスからなのか悪い仲間とつるむようになり、ドラッグにも
手を出すようになっていった。
そのうちAG君はドラッグの残った状態で仕事に来るようになり、オーナーは怒って
「今度やったらクビだからね」と言い渡した。
にもかかわらず、よりにもよってイベントで先生方がいっぱい来た時にいかにも
「ドラッグやってます」みたいな顔で働いていたAG君。
イベントが終わる頃、オーナーが言った。「今度やったらクビって言ったよね」
「いや、やってないです」とドラッグで真っ赤に充血した目で答えるAG君。
さすがにオーナーも呆れ果て、「今日で終わってもらいます」とクビを言い渡した。
空港で肩で風を切っていたAG君はもうどこにもいなかった。